理想の自分を追うほど「今」を失う──エックハルト・トールに学ぶ“概念の罠”からの目覚め
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理想の自分を追うほど「今」を失う──エックハルト・トールに学ぶ“概念の罠”からの目覚め
「こうなりたい」「もっと良い自分になりたい」──
そんな思いからスピリチュアルや自己啓発を学び始めた人は多いでしょう。
でも、エックハルト・トールはこう言います。
頭の中のイメージで「こうなりたい」と思う自分のイメージを作り上げて、それを未来に設定するのです。
そのイメージを現実化しようと探求し始めたことが、返って今可能なことを妨げてしまっているとは思ってもいないのです。
この言葉は、「理想の自分を追いかけるほど、本当の自分から遠ざかる」ということを教えてくれています。
理想の自分という幻想
スピリチュアルでも自己啓発でも、「理想の自分を描き、それを実現する」という教えはよくあります。
確かに、それは一見ポジティブに聞こえます。
でも多くの場合、その“理想の自分”とは、思考が作り上げた概念としてのキャラクターにすぎません。
「こうなれたら愛される」「成功したら価値がある」──
そんな条件つきの自己イメージは、エゴの望みであって、本質の望みではないのです。
今ここにある可能性を妨げるもの
理想像を追いかけていると、常に“今の自分”は未完成で不十分に見えます。
そして、現実の体験よりも“未来のシナリオ”ばかりを生きるようになります。
「理想の自分になるために」と努力しているつもりが、実は「今の自分を否定し続ける訓練」になってしまう。
その瞬間、私たちは現実ではなく、頭の中のドラマを生きているのです。
自分を「物語の登場人物」にしてしまう罠
スピリチュアルや自己啓発が無意識にやってしまうのは、“理想のキャラクター”という物語の主人公を作り上げること。
けれど、その物語に埋没すると、本来の「在る」という意識──観照する主体を忘れてしまいます。
“ドラマの中の自分”ではなく、そのドラマを見ている“スペースとしての自分”に気づくこと。
それが、自分マスター講座でいう「Being=在る」に還るということです。
「こうなりたい」を手放したとき、出会う本当の自分
本当の自分は、未来のどこかにあるのではなく、すでに“今ここ”に存在しています。
未来に理想を設定して追いかけるのではなく、「今ここ」で起きていることを丁寧に観て味わう。
そこにしか、真の変容は起こりません。
「なりたい自分」ではなく、「すでに在る自分」に気づくこと。
それが、エゴを超えて本当の私に還る道なのです。
理想を追うのをやめたとき、
本当のあなたが顔を出します。
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──波動調整®︎で自分を超える、自分マスター講座にて。
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