なぜ人は「不幸な物語」を作り続けるのか──過去に縛られる脳と、自由になる意識

なぜ人は「不幸な物語」を作り続けるのか──過去に縛られる脳と、自由になる意識

「あの時のせいで、今の私はこうなんだ。」
「過去のあれさえなければ、もっと幸せだったのに。」

こうした言葉は、一見“自分を理解するための振り返り”に見えますが、
実はその多くがエゴがつくるドラマにすぎません。

🌀 過去をつなぎ合わせて「不幸な物語」を作る脳

多くの人は、今のネガティブな状態を正当化するために、
その原因を過去の断片に求めます。

かくかくしかじか、こういう理由で今の私は不幸なのだ──。

けれど、それは“事実”ではなく、
断片をつなぎ合わせて脳が作り上げたドラマの編集版

その物語をつくっているのは、
あなたではなく「エゴ」なんです。

🔥 エゴは「不幸な私」でいたい

今この瞬間、現状をただ受け容れ、
「それはさておき、望みに即した在り方を選ぶ」ことは本当は簡単です。

でも、それをされるとエゴが弱まってしまう。

だからエゴは必死に、
「不幸な私」「可哀想な私」を維持する理由を探すんです。

周囲にそのドラマを言いふらし、
他人から同情やエネルギーをもらい、
ますます肥え太るエゴ。

そして、本人はそのエゴを“自分そのもの”だと勘違いしてしまう。

🌱 エゴをやめると「本当の望み」と繋がる

過去を正当化材料にしている限り、
どれだけ頑張っても望みには辿り着きません。

なぜなら、
あなたが前に進めない理由は「過去」ではなく、
今この瞬間のエゴ的ドラマだから。

本当の望みは、
「不幸な私」「可哀想な私」ではなく、
静かで澄んだ“奥の領域”からやってきます。

そこに繋がる第一歩は、
今この瞬間の自分をただ観ること。

ドラマを続けるのはもうやめて、
本当のあなたの望みの方へ、静かに還っていきましょう。